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今月の半ばくらいからヴェネチアで恒例のビエンナーレが始まった。
今年はアート。 (ちなみに建築とアートが隔年でテーマとなる。) ってことで街中いたるところで、見過ごしてしまいそうなアートを目にすることが出来る。 最近いつも気になっていた運河沿いに建つ建物のテラスにたたずむペンギンたち。 今日、ついにヴァポレット(水上バス)から撮影。 実は他の大運河沿いの幾つかの建物にもこのペンギンたちは生息している・・ それから先日行って来たGiardiniのメイン会場にある各国のパビリオンの中で一番好きなノルウェー・スウェーデン館。 でも展示はどこ??って感じ・・ アートがらみってことでで、今日も友人のアトリエにエッチング(銅版画)の印刷に。 その後、まずは線画だけで印刷したり、松脂で壁や運河にちょっとしたテクスチャーを加え足りしてその都度変わる仕上がりに驚きながらもかなり楽しませてもらっている。 今日は影を強く出したいところを再度腐食させて2枚ほど印刷させてもらった。 でもこの印刷、インクのふき取りの加減とかで仕上りがすごく変わるので、素人にはすごく難しい。 成果は・・・、企業秘密じゃないけどそのうちに。 とりあえず、見難いけど今日の時点の銅板。 #
by capamo
| 2005-06-28 22:33
| この街
ずっと行きたかったバジリカータ州のマテーラへ行って来た。
とりあえずalpieaglesっていう安い飛行機でヴェネチアからバーリへ。 でもこのalpieagles、格安航空会社にありがちな座席自由・飲み物有料ではなくて少し驚き。 そこから同じプーリアの街、アルベロベッロにマテーラの前にお約束ってことで1泊だけ立ち寄る。 思いっきり観光化されていたけど有名なトゥルッリっていう建物をホテルのコテージの様にしているところに泊まることが出来たので満足。 こういう土着の建物に泊まるのはすごく面白い。 このトゥルッリ、もともと貧しい農民に財産を持たせないためにすぐに取り壊せるモルタルを使わない住宅っていうのが始まりらしい。バーリからのローカル線の車窓からその歴史を感じさせるトゥルッリを見ることが出来る。 ホテルとして寝るだけなら狭さと暗さ、天井の低さは気にならないけど生活の場としてはちょっとつらい。 外は35度を越えてたけど中は意外に涼しい。でも冬は寒そう・・ そして南イタリアのやたら青い空にこのトゥルッリの黒いとんがり屋根と白い壁のコントラストの強さが、印象的ではあるけど曖昧な光の環境の中で育った日本人の私にはちょっと疲れた。 夜も壁の白さを強調させるためかヨーロッパにしては珍しく蛍光灯のライトアップがされているけど、どうかなあ・・ でもツアーバスでどっとやってきて1時間くらいで嵐の様に去っていく日本人観光客にはこの街はどのように感じるのだろう。 でもここの新市街で食べたジェラート、多分、私がイタリアで食べた中で一番美味しいかも・・ そしてバーリ。 マテーラへのローカル線への乗換えがうまくいかないため十分な観光の時間が。 マテーラへの道のりは遠い・・ とりあえず旧市街の迷路のような街並みは面白く、昼時だったため各家庭の入り口に今日の分と思われる手打ちのパスタ(貝型が多かった)が日本で梅干を干すように乾燥されてたのが印象的。 街を飛び交うおばちゃんやおじちゃんの話すイタリア語も私には全く理解できず・・ ここぞ南イタリア!って感じ。 いよいよ、違うローカル線でマテーラへ。 マテーラへの電車の車窓からも、かなりのところまでトゥルッリやトゥルッリ風の建物が見られる。 ここもすごく貧しい人たちが住み着いた深い渓谷に広がる街。 なんと言っても見たかったサッシと呼ばれる洞窟住宅。第2次大戦後まで水も電気もないこの街に何万って人が住んでいたって言うんだからすごい。 元々は洞窟にそのまま住んでいたみたいだけど、その後、人間の住処としての表現からか表向きは石を積んで扉や唯一の窓ともいえる換気口を作りこむことで遠目はトスカーナとかで見られる山岳都市の様。 でも実際街を歩きながら今は廃墟になった家の中を覗くとその空間の貧しさから実際の生活の貧しさを感じることが出来る。家族はもちろん、家畜までが小さな穴ともいえる一つの空間に。 かなり方向感覚の良い私でさえ、ここは迷路。 地図はほとんど役に立たず、ドゥオモの鐘楼だけを頼りにひたすら散策。 もちろんここでもこのサッシを利用したホテルに宿泊。 部屋からはサッシの街が一望できるのはもちろん、目の前にはこの街のシンボルのドゥオモが。 なんと、そして9時、夕食から帰ってきてのんびりしていたらいきなり花火大会が始まった・・ すごいついている・・ でもマテーラのサッシにしてもアルベロベッロのトゥルッリにしても元々、すごく貧しい人たちの住宅だったもの。 そこに高いお金を出してあえて泊まろうとする人がいる現代に笑える・・ そして一度バーリに戻ってからローマへ。 用事を済ませて前から見たかったムッソリーニによって計画された博覧会のイタリア文明館を見にちょっと郊外へ。 人によって違う情報に惑わされながらなんとか着いたものの改修中・・ ここではよくある話だけど炎天下の中はるばるやってきたのにって感じ。 全館の改修のため、もちろん中は見られず。 でもここはイタリアの良いとこ、有名建築の改修は大抵その詳細が周辺に詳しく図とか写真を使って説明されているので面白い。今回の改修の耐震補強の方法や天井の石貼りについてとか。 あとは日曜日、せっかくなので新法王のお話を聞きに正午にバチカンまで。 あの広場一杯に世界中から集まった信者と私のようなおのぼりさんが。 でもカトリックの強さをたった10分の話の間にすごく感じた。 信仰のない私までがうっかり十字を切りそうになったくらいだから・・ 個人的には前法王のファンだったので墓参りにも。何故か待たずにすぐに入れた。 数ヶ月前、、声が出ずに結局誰かが変わりに話をした時のことを思い出しながら一応手を合わせて(?)おく。 そんな感じのこの旅行、気がついたら長靴の形をしたイタリアのかかと部分から縁のヴェネチアまで電車で縦断していた。 途中で電車のスト情報が入ったり(結局珍しく回避された)、異常気象で死者も出るほどの高温となったりと、いろいろ会ったけど、イタリアの文化や食の多様さと南北での生活レベルの差なんかを改めて感じる旅となった。 追:やっぱり、南は黒髪率が高い。日本人の私もイタリア人同様のローライズのジーンズにへそを出して顔の半分を隠す大き目のサングラスをしていれば、現地人化が可能となる・・ #
by capamo
| 2005-06-26 23:31
| イタリア
今日はフェニーチェへオペラ"ダフネ"を観に。
いつもの様に桟敷から。 歌手は・・、どうかなあ・・。 最後のカーテンコールで隣のおばちゃんが”ブラボー!”って叫んでたので人によっては良かったのかも知れないけど、私はイマイチ。 舞台装置も最近の流行なのか今日もミニマルなデザイン。 ちょっと???って思うこともあったけど、結構立体的に動きながら変化して楽しめた。 照明もなかなか。 一番良かったのは1時間40分っていう公演の短さ。 休憩なしで集中して見れて良かった。 前に5時間って演目の時はぐったりだったからね。 まあ、幕間のロビーの雰囲気も見てて楽しめるけど・・ 昼間は友人のアトリエへ行き、エッチングの板を仕上げた。 いよいよ次は印刷。楽しみ。 それよりテレビ、深夜の日本のホラー映画の宣伝、怖すぎるのでやめて欲しい・・ #
by capamo
| 2005-06-15 23:03
| mia vita
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by capamo
| 2005-06-14 23:26
| mia vita
大昔、ヴェネチアが印刷技術の中心地であった歴史からか街中でエッチングによる絵葉書やポスターを良く見かける。
それにイタリアに来て、私の生活上、嫌でも目に入ってくる18世紀の建築家ピラネージの古代ローマの風景画。 それまでエッチングっていうと日本人アーティスト、山本容子の作品くらいしか頭に浮かばなかった私にとってそれらの作品の持つ奥行き感がすごく印象に残っていた。 で、ちょっとやってみたいってことで友人のアーティストのアトリエに教えてもらいに・・ ホントに嫌な顔せず教えてくれる友人に感謝!! ちなみに彼の作品はすごく味があってイイ。 うちの近所の店でも買えるし、実は日本でも・・ とりあえず、このブログでも使ったうちの近所(サン・バルナバ広場)の風景を選択。 彼の表情を見ると、どうも難しいらしい・・ 結局今日は金属板をキレイに磨いたり、下書きを作ったりに時間がかかり、金属板に傷をつけて描くのは半分くらい終わったところで終了。 しばらく、彼の時間の空いてる時に通わせてもらうことになりそうだけど、すごく仕上がりが楽しみ。 #
by capamo
| 2005-06-13 23:33
| mia vita
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